建設工事において、コンクリート二次製品の布設(敷設)工事は非常に重要な工程の一つです。
道路や橋梁、河川護岸、上下水道、通信設備など、さまざまなインフラ工事において、コンクリート製品を適切に設置することが求められます。
本記事では、布設工事の基本的な流れや施工のポイント、安全管理の重要性について詳しく解説していきます。
1. 布設(敷設)工事とは?
布設(敷設)工事とは、あらかじめ製造されたコンクリート二次製品を現場に設置し、インフラ整備や建築工事の一部として組み込む作業のことを指します。
コンクリート二次製品とは、工場で成型・養生されたコンクリート製の構造物であり、主に以下のようなものがあります。
✅ U字溝・L字溝(側溝・排水設備)
✅ ボックスカルバート(地下通路・水路・共同溝)
✅ ヒューム管(上下水道・排水施設)
✅ 縁石・擁壁ブロック(道路・歩道・護岸工事)
これらの製品を適切な場所に据え付け、固定し、安全に機能させるための施工プロセスが布設工事になります。
2. 布設工事の施工の流れ
布設工事は、単にコンクリート製品を置くだけではなく、事前準備や施工精度の確保が求められます。基本的な施工の流れを順に見ていきましょう。
① 施工準備(測量・基礎工事)
まず、設計図をもとに施工箇所の測量を行い、正確な位置を決定します。その後、基礎工事として地盤の掘削・転圧・整地を行い、コンクリート製品が安定するように基礎を作ります。
- 測量・墨出し:設置位置のマーキングを行う
- 掘削・路盤形成:適切な深さに掘削し、支持力を確保するための地盤改良を行う
- 砕石敷設・転圧:製品を安定して設置できるように、均一な基盤を作る
② コンクリート二次製品の搬入・設置
事前に準備した施工エリアに、コンクリート二次製品をクレーンや重機を使用して搬入します。
- クレーン作業:製品を安全に吊り上げ、正確な位置に降ろす
- 製品の調整:水平・垂直の精度を確保するために、位置を微調整する
- ジョイント処理:継ぎ目部分にモルタルやシーリング材を充填し、一体化させる
③ 固定・埋戻し作業
設置が完了したら、製品を固定し、周囲を埋戻していきます。
- アンカーや鉄筋の固定(必要に応じて)
- 埋戻し作業:適切な埋戻し材を使用し、分層転圧を行いながら埋め戻す
- 締固め作業:沈下を防ぐために転圧機械を使用し、適切な締固めを行う
④ 仕上げ・検査
施工が完了したら、仕上げ作業と最終検査を実施します。
- 清掃作業:現場の清掃を行い、仕上げの最終確認を実施
- 施工検査:設計通りに施工されているかを確認し、問題がないことをチェック
- 最終補修:ひび割れやズレがないか確認し、必要に応じて補修
3. 施工時のポイントと注意点
布設工事は、インフラ整備の重要な部分を担うため、施工時には慎重な作業が求められます。特に以下の点に注意することが重要です。
✅ ① 安全管理の徹底
コンクリート二次製品は重量があり、搬入・設置時の安全管理が欠かせません。
- クレーンや重機の適切な操作(作業員同士の声掛けや手信号を徹底)
- ヘルメット・安全帯の着用(落下や転倒事故を防ぐため)
- 周囲の安全確認(作業区域外の立ち入りを制限)
✅ ② 水平・垂直の精度を確保
布設工事では、製品の水平・垂直がしっかり取れていないと、後の施工に影響が出ます。
- 水平器や測定器を活用し、設置位置を微調整する
- 地盤沈下を防ぐために、適切な埋戻しと転圧を行う
✅ ③ ジョイント部分の防水・補強処理
水路や排水設備などでは、ジョイント部分の隙間が生じると漏水や劣化の原因になります。
- モルタルや防水材を適切に充填し、耐久性を確保する
- ボルトや鉄筋補強が必要な場合は、確実に固定する
✅ ④ 天候・気温の影響を考慮
コンクリート製品は、気温や湿度によって施工の難易度が変わります。
- 寒冷地では凍結防止処置を施す
- 雨天時は施工を一時中断し、品質管理を徹底する
4. まとめ
布設(敷設)工事は、コンクリート二次製品を現場に設置し、インフラ整備の一翼を担う重要な作業です。
施工には、測量・基礎準備から設置・埋戻し・仕上げまで多くの工程があり、それぞれのステップで高い精度と安全管理が求められます。
特に、重機の操作や搬入時の安全管理、水平・垂直の調整、ジョイントの処理などが施工の品質を左右するため、注意深く進めることが大切です。
布設工事の正しい知識と技術を身につけ、より高品質な施工を目指しましょう!