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月別アーカイブ: 2025年2月

ポーテックのよもやま話~第2回~

皆さんこんにちは!
株式会社ポーテック、更新担当の富山です。

 

前回のブログでは、コンクリート二次製品がどのようなものか、そしてそれが道路や河川、建築、上下水道といったインフラにどれほど深く関わっているのかを紹介しました。

今回は、代表的なコンクリート二次製品の種類と、それぞれの具体的な用途や特徴について掘り下げていきます。

建設業に関わる方はもちろん、普段の生活では気づきにくいコンクリート製品の存在を知ってもらえたら嬉しいです。


代表的なコンクリート二次製品の種類と用途

 

コンクリート二次製品には多くの種類があり、それぞれが特定の目的のために設計・製造されています。

ここでは、代表的なものを紹介しながら、それらがどのように使われているのかを解説します。


1. U字溝(側溝)

 

用途

U字溝は、道路や敷地内の雨水を排水するために使われるコンクリート製品です。

都市部や住宅街、農業用水路など、あらゆる場所で見かけることができます。

特徴

 

効率的な排水:雨水や生活排水をスムーズに流すために設計されている
フタ付きのものもあり、安全性が高い(歩行者や自転車の通行を妨げない)
耐久性が高く、長期間使用可能

設置のメリット

U字溝を設置することで、道路の冠水を防ぎ、都市の排水機能を向上させることができます。

特に、豪雨の多い地域では、適切な排水設備の整備が重要になります。


2. ボックスカルバート

 

用途

ボックスカルバートは、地下のトンネルや排水路、ケーブルの埋設用に使用されます。

道路の下に設置されることが多く、水や通信インフラの通り道としての役割を果たします。

特徴

工場で製造するため、現場での施工時間を短縮できる
強度が高く、大きな荷重にも耐えられる(橋の下や道路の地下に設置される)
継ぎ目が少ないため、水漏れのリスクが低い

設置のメリット

ボックスカルバートを利用することで、現場での型枠作業やコンクリート打設の工程を削減できるため、施工の効率が大幅に向上します。

また、地震などの自然災害にも強く、インフラの耐久性を高めることができます。


3. プレキャストパイル(コンクリート杭)

 

 

用途

プレキャストパイルは、建物や橋梁の基礎を支える杭として使用されます。

地盤が弱い場所では、建物を安全に支えるために杭を打ち込むことが不可欠です。

特徴

工場生産のため品質が安定している
短時間で設置が可能で、現場作業の負担を軽減できる
支持力が高く、大型構造物の基礎に適している

設置のメリット

プレキャストパイルを使うことで、地盤改良が不要な場合もあり、工期の短縮とコスト削減が実現できます。

また、現場での作業時間を減らせるため、安全性の向上にもつながります。


4. マンホール

 

用途

マンホールは、下水道や電気設備の点検用開口部として使用されます。

都市部ではほぼすべての道路や歩道に設置されており、地下設備のメンテナンスを可能にする重要な役割を持っています。

特徴

 

地中に埋設するため耐久性が必要
人が入れるサイズのものもあり、メンテナンスが容易
施工が簡単で、設置コストを抑えられる

設置のメリット

 

マンホールは、都市のインフラを維持するために不可欠な設備です。

適切に設置・管理されることで、下水道の詰まりや浸水を防ぎ、都市機能の安定運用を支えています。


コンクリート二次製品の持つ可能性

 

コンクリート二次製品は、都市のインフラを支えるだけでなく、近年では環境への配慮も考えた設計が進んでいます。

環境に配慮したコンクリート製品の例

 

多孔質コンクリート(雨水を地中に浸透させることで、都市の水循環を改善)
リサイクルコンクリート(産業廃棄物を再利用し、環境負荷を低減)
防音効果を持つコンクリート製品(道路や住宅地での騒音を軽減)

技術の進化とともに、コンクリート二次製品の用途や機能も広がり続けています。


まとめ

 

今回のブログでは、代表的なコンクリート二次製品について詳しく解説しました。

U字溝(側溝) → 雨水の排水をスムーズにする
ボックスカルバート → 地下トンネルや排水路に使われる
プレキャストパイル(コンクリート杭) → 建物や橋の基礎を支える
マンホール → 下水道や地下設備のメンテナンス用

これらの製品が、都市やインフラの維持にどれほど重要な役割を果たしているのかが、お分かりいただけたかと思います。

次回のブログでは、**「布設(敷設)工事とは?施工の流れと現場のポイント」**について詳しく解説していきます。

✔ コンクリート二次製品はどのように設置されるのか?
✔ 施工時にどんなポイントに注意するべきか?
✔ 現場のリアルな課題とは?

など、具体的な施工現場の話も交えながら紹介していきますので、ぜひ次回もご覧ください!

 

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ポーテックのよもやま話

皆さんこんにちは!
株式会社ポーテック、更新担当の富山です。

 

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

さて、本日からシリーズ更新が始まります

 

 

 

記念すべき第1回目のテーマは!

コンクリート二次製品についてです!

 

 

 

皆さんの身の回りには、道路や橋、ビルなど、さまざまなコンクリート構造物がありますが、その中でも「コンクリート二次製品」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

これは、現場で直接コンクリートを流し込んで成形する「現場打ち」とは異なり、工場であらかじめ成型・養生されたコンクリート製品のことを指します。

事前に工場で製造されることで、品質の均一化・施工の効率化・コスト削減といった多くのメリットがあります。

このブログシリーズでは、コンクリート二次製品の基本から、布設(敷設)工事、緊張工事の仕組み、現場のリアルな話まで、詳しく解説していきます。

建設業に携わる方はもちろん、普段なかなか知ることのないコンクリート製品の世界をのぞいてみたい方にも楽しんでいただける内容になればと思っています。

では、まずは「コンクリート二次製品とは?」について詳しく解説していきましょう。


コンクリート二次製品とは?その役割と重要性

 

コンクリート二次製品とは、工場で事前に成型・養生されたコンクリート製品の総称です。

現場で生コンクリートを流し込んで成形する「現場打ち工法」とは異なり、あらかじめ精密に設計・製造された製品を現場に運び、施工するという手法になります。

この方式には、以下のような大きなメリットがあります。

コンクリート二次製品のメリット

品質の安定 → 工場生産なので、コンクリートの強度や仕上がりの均一性が確保できる
施工の効率化 → 現場での作業時間が短縮され、工期を短縮できる
天候の影響を受けにくい → 雨の日や寒い時期でも安定した品質を維持できる
コスト削減 → 材料ロスが少なく、無駄な工程が省ける


コンクリート二次製品が活躍する分野

 

コンクリート二次製品は、道路・河川・建築・上下水道などのさまざまな分野で使用されています。

私たちの身近なインフラを支える重要な存在として、日々活躍しています。

1. 道路・高速道路

高速道路や一般道の整備には、コンクリート二次製品が欠かせません。

主な製品


ボックスカルバート → 地下を通る排水路やトンネルに使用される大型コンクリート製品
U字溝 → 道路の排水をスムーズに流すための側溝
ガードレール基礎ブロック → ガードレールの土台部分

役割


道路の安全性を高め、雨水の排水をスムーズにすることで、冠水や浸水を防ぎます。


2. 河川・港湾

 

河川や海岸の護岸工事、港湾施設にもコンクリート二次製品が多く活用されています。

主な製品


消波ブロック(テトラポッド) → 波の力を吸収し、海岸や防波堤を守る
護岸ブロック → 河川や海岸の浸食を防ぐためのコンクリートブロック
排水用水路 → 河川の水をコントロールし、洪水被害を軽減

役割


高潮や津波から沿岸部を守り、川の氾濫を防ぐための重要なインフラを構成します。


3. 上下水道

 

私たちの生活に欠かせない上下水道設備にも、コンクリート二次製品が多数使われています。

主な製品


マンホール → 下水道や地下設備の点検用開口部
側溝 → 道路や敷地の雨水を排水するためのコンクリート製品
排水管 → 下水や雨水を効率よく流すための配管

役割


排水インフラの整備を効率化し、安全で快適な都市生活を支えています。


4. 建築・土木

 

住宅やビル、橋梁などの建築・土木工事においても、コンクリート二次製品が活躍しています。

主な製品


プレキャスト壁 → あらかじめ工場で製造されたコンクリート壁材
コンクリートパイル(杭) → 建物や橋の基礎を支える杭
住宅基礎ブロック → 一般住宅の基礎工事に使用されるコンクリート製品

役割


建築の基礎工事をスムーズにし、耐震性の向上や施工の安定性を確保します。


まとめ

このように、コンクリート二次製品はさまざまな場面で使われており、私たちの生活を支える重要な存在であることが分かります。

道路や橋の基礎として使用される
水害対策や排水処理に貢献する
建築物の基礎を安定させる

これらの役割を担うことで、効率的で高品質なインフラ整備が可能になっているのです。

次回のブログでは、**「コンクリート二次製品の種類と用途」**についてさらに詳しく解説していきます。

✔ どんな種類があるのか?
✔ それぞれの製品はどのように活用されているのか?
✔ どのような技術が使われているのか?

など、詳しく掘り下げていきますので、ぜひ次回もお楽しみに!


このシリーズを通じて、コンクリート二次製品・布設・緊張工事の魅力や、現場での工夫を伝えていけたらと思います。次回もぜひチェックしてください!

 

 

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